
ナチス政権下のドイツで、国民に愛された歌手ビリー。
第二次大戦中、敵味方を超えて兵士の心をとらえた名曲“リリー・マルレーン”。その一曲によってスターとなった実在の女性歌手の半生を、絢爛の映像美で描いたメロドラマの傑作。ユダヤ人の恋人との仲を引き裂かれ、ナチスのマスコットと蔑まされながらも、ひたすら愛を貫いてステージに立ち続けるビリーを艶やかに演じるのは『マリア・ブラウンの結婚』(78)のハンナ・シグラ。ビリーと激しい恋に落ちる音楽家ロバートを演じるのはルキノ・ヴィスコンティ監督作『イノセント』(76)のイタリアの美男俳優、ジャンカルロ・ジャンニーニ。他にもオードリー・ヘップバーンの夫だったメル・ファーラー、ラス・フォン・トリアー作品の常連ウド・キアーなど豪華なキャストが、時代に翻弄されながらも決して信念を曲げない女の物語を彩る。
宝くじを当て、一夜にして富と愛を手にした大道芸人フランツ。
身寄りはアル中の姉しかいない大道芸人フランツは、宝くじに当たったことをきっかけに、ブルジョワのゲイのサークルに入り込み、ハンサムなオイゲンに恋をする。一夜で富と愛を手に入れたフランツは有頂天になってオイゲンに貢ぐが、工場経営者の御曹司オイゲンと粗野なフランツとでは趣味も会話も何もかも相容れない。それでもひたすら愛を信じるフランツだったが、やがてふたりの齟齬は決定的となり・・・・・・。ファスビンダーが初めて男性同性愛を正面から取り上げた作品。ひとりの資本家の男に夢中になったばかりに、利用されるだけし尽くされる主人公をファスビンダー自身が熱演。資本主義社会の冷酷さを暴きだすと同時に、愛の名のもとに展開される哀しく痛ましい暴力的な関係が、デジタルリマスターされた美しい映像で鮮烈に描かれる。
自由を愛する貴族の娘エフィ。
20歳も年上のインシュテッテン男爵に見初められて結婚した、自由奔放な貴族の娘エフィ。堅物で出世欲の強いインシュテッテンはエフィを躾けようとする上、彼女を残し留守にしてばかり。田舎町の生活に馴染むことができないエフィは、常識にとらわれない夫の友人クランパス少佐と浮気をしてしまう。数年後、妻と友人の裏切りを知ったインシュテッテンは、クランパスに決闘を申し込むのだが……。19世紀後半の家父長制度のなかで、社会や美徳について問い、悩み、そして自らの道にも違和感を抱き続けながら生きたひとりの女性の姿を、デジタルリマスターされた繊細で美しいモノクロ映像で描く。ファスビンダーにとっては後年の『ベルリン・アレクサンダー広場』(80)にならぶ重要な文学映画。ヒロインを演じるのは長年にわたるファスビンダーのミューズ、ハンナ・シグラ。 
| 公開日 | 地 域 | 劇場名 |
|---|---|---|
| 北海道 | ||
| 上映終了 | 札幌市 | シアターキノ |
| 東 北 | ||
| 上映終了 | 仙台市 | フォーラム仙台 |
| 関 東 | ||
| 上映終了 | 渋谷区 | Bunkamuraル・シネマ |
| 上映終了 | 世田谷区 | 下高井戸シネマ |
| 上映終了 | 新宿区 | 早稲田松竹 |
| 上映終了 | 目黒区 | 目黒シネマ |
| 上映終了 | 豊島区 | 新文芸坐 |
| 上映終了 | 横浜市 | 横浜シネマリン |
| 上映終了 | 川崎市 | 川崎市アートセンター |
| 上映終了 | 柏市 | キネマ旬報シアター |
| 甲信越静 | ||
| 上映終了 | 長野市 | 長野ロキシー |
| 上映終了 | 松本市 | 松本CINEMAセレクト |
| 上映終了 | 上田市 | 上田映劇 |
| 上映終了 | 浜松市 | シネマイーラ 『リリー・マルレーン』『マリア・ブラウンの結婚』『不安は魂を食いつくす』上映 |
| 中部・北陸 | ||
| 上映終了 | 名古屋市 | ナゴヤキネマ・ノイ |
| 上映終了 | 富山市 | ほとり座 |
| 上映終了 | 金沢市 | シネモンド 2023年、2024年の6作品を上映 |
| 関 西 | ||
| 上映終了 | 大阪市 | シネマート心斎橋 |
| 上映終了 | 大阪市 | シネ・ヌーヴォ |
| 上映終了 | 京都市 | 出町座 |
| 上映終了 | 神戸市 | cinema KOBE |
| 中国・四国 | ||
| 上映終了 | 広島市 | 横川シネマ |
| 上映終了 | 松山市 | シネマルナティック 2023年、2024年の6作品を上映 |
| 九州・沖縄 | ||
| 上映終了 | 福岡市 | KBCシネマ |
| 上映終了 | 熊本市 | Denkikan |
| 上映終了 | 大分市 | シネマ5 |
| 上映終了 | 宮崎市 | 宮崎キネマ館 |
| 上映終了 | 鹿児島市 | ガーデンズシネマ |
| 上映終了 | 那覇市 | 桜坂劇場 2023年、2024年の6作品を上映 |